【保存版】冷凍できる野菜一覧とメリットを徹底解説|家計も時間も節約しよう!

【保存版】冷凍できる野菜一覧とメリットを徹底解説|家計も時間も節約しよう!
  • 野菜をすぐダメにしちゃう
  • どんな野菜が冷凍できるの?
  • 冷蔵庫に野菜が入りきらない!

野菜は日持ちしにくいため、保存方法に悩む人は多くいます。正しく保存しなければ、野菜がムダになるので注意が必要です。

この記事では、冷凍できる野菜の種類や保存方法、解凍のコツを解説します。記事を読むことで、野菜をムダにすることなく、調理時間も短くて済むようになります。

野菜のおすすめの保存方法は、冷凍保存です。正しい冷凍方法を知り、家計も時間も節約しましょう。
» 野菜の種類別の保存方法や長持ちさせるコツを徹底解説!

★この記事の執筆者★

ミドリ
✅ 食品・農業系ライター
✅ オーガニックコンシェルジュ
✅ 元・自然食品店員10年
✅ 無農薬農家さん指導のもと畑作りを勉強中
菜々ちゃん
(野菜の妖精)
✅ ミドリの食の師匠(?)
✅ 野菜にまぎれて
 やってきた妖精

野菜をおいしく冷凍保存する3つのポイント

野菜をおいしく冷凍保存するポイントは3つあります。

新鮮なうちに保存する

野菜を買ったら、新鮮なうちに冷凍しましょう。放っておくと水分がどんどん蒸発するからです。早ければ早いほど鮮度が保たれます

栄養価が豊富なうちに冷凍することも大切です。野菜は時間とともに栄養を消費していきます。できるだけ早く冷凍して、栄養分を野菜に閉じ込めましょう。

野菜は新鮮なうちに冷凍することが重要です。

水気を切り空気を抜く

冷凍保存する前に水気を拭くことが重要です。濡れていると「冷凍焼け」の原因になります。冷凍焼けとは水気が凍って細胞壁を破壊することです。

パサパサした食感になり、味も香りも悪くなります。しっかり水気を拭いて冷凍焼けから野菜を守りましょう。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

急速冷凍も冷凍焼けを防ぎます。氷の結晶が小さくなるので細胞壁へのダメージが少なくて済むからです。

冷凍用保存袋に入れて空気を抜く

野菜は冷凍用の保存袋に入れ、空気をしっかり抜きましょう。冷凍用を使うと冷凍焼けや酸化を防げます。冷凍用は一般用より分厚く、空気をしっかりと遮断することが可能です。野菜から出る水分を閉じ込めるため、乾燥も防げます。

もちろん袋の中に空気がたくさん入っていると野菜の酸化をまねきます。野菜を保存袋にいれたら、空気を抜いて口をしっかり閉じましょう。

野菜の品質と鮮度を保つために、冷凍専用の保存袋を使い、空気を抜くことが重要です。

よく使う野菜の冷凍保存方法

意外なほどさまざまな野菜の冷凍保存が可能です。よく使う野菜の冷凍保存を以下に解説します。

ブロッコリーとカリフラワー

ブロッコリーとカリフラワーは、冷凍保存に向いています。水分が少なく冷凍しても栄養価が損なわれにくいからです。冷凍する際は、小房に分けてさっと下茹でし、水気を切って冷凍用保存袋に入れましょう。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

生のままでも冷凍可能ですが、風味や食感が損なわれやすいです。茎の部分も保存可能。

使うときは解凍せずそのまま鍋やフライパンに入れて調理しましょう。解凍すると水分と栄養分が流れ出すため、再冷凍は避けてください。

冷凍したブロッコリーとカリフラワーは、炒め物やスープ、サラダなどさまざまな料理に活用できます。

※冷凍期間…約3~6か月

ほうれん草や小松菜

ほうれん草や小松菜は、冷凍保存に向いています。冷凍しても栄養価が損なわれにくいからです。

冷凍する前にさっと湯通して、水気を切ります。小分けにして平らに冷凍しましょう。

使用するときは解凍せず、そのまま鍋やフライパンで調理しましょう。解凍すると水分と栄養分が流れ出してしまいます。

ミドリ
ミドリ

炒め物や汁物など、さまざまな料理に使えて便利!

※冷凍期間…約1か月

パプリカやピーマン

パプリカやピーマンは冷凍保存に向いています。冷凍しても栄養価が損なわれにくいからです。

冷凍する際は、種を取り除きましょう。細切りや輪切りにカットし、冷凍用保存袋に入れて保存してください。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

解凍後は炒め物や煮込み料理に使用できますが、生食には向きません。解凍せずそのまま鍋やフライパンで調理しましょう。

冷凍によるビタミンCの損失は少なく、栄養価も保たれます。解凍後は水分や栄養が流れ出すため、再冷凍は避けてください。

※冷凍期間…約1か月

枝豆

枝豆はできるだけ冷凍保存した方がいい野菜です。冷蔵だと湯がいても2、3日しかもちません。収穫直後に冷凍すると、鮮度と栄養価が長もちします。

枝豆はさやごと冷凍できるので手軽です。冷凍した枝豆は、

冷凍方法は以下の2つです。

枝豆を生のままで冷凍する場合

生のまま冷凍すると栄養価が損なわれにくくなります。冷凍保存袋に入れて保存しましょう。使用するときは、凍ったまま枝豆を茹でてください。

枝豆を塩茹でして冷凍する場合

塩茹でして冷凍すると、解凍後にすぐ食べられます。自然解凍がおすすめです。ゆっくり解凍することで栄養価の損失をおさえ、食感を保てます。

ミドリ
ミドリ

解凍後はサラダやおつまみ、炒め物にも使えて便利!

冷凍により食感が若干変化しますが、味はほぼ維持されます。解凍後はすぐに使用し、再冷凍は避けましょう。

※冷凍期間…約1か月

トマト

トマトは冷凍保存できますが、水分が多いため、冷凍すると食感が変わります。解凍後は生食には向きません。ソースやスープ、ジュースなどに最適です。

冷凍方法は以下の2つです。

トマトを生のままで冷凍する場合

ヘタを取って一口大にカットします。冷凍用保存袋に入れましょう。ミニトマトならカット不要です。使用時は凍ったまま鍋やフライパンに入れてください。

トマトに火を通して冷凍する場合

ヘタを取って一口大にカットし、鍋やフライパンで火にかけてペースト状に煮詰めます。ミニトマトはカット不要です。冷凍用保存袋に入れて平らにし、冷凍庫に入れてください。使用時は常温解凍か湯せんで解凍しましょう。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

トマトを冷凍保存すると、リコピンの体内への吸収率が上がる可能性があります。

※冷凍期間…約6~8か月

じゃがいも

冷凍保存なら「生のまま」「丸ごと」

じゃがいもの冷凍保存は「生のまま」「丸ごと」が一番です。切らずに丸ごと冷凍すると鮮度を保つことが出来ます。

じゃがいもはカットして冷凍すると水分が抜け、パサパサの食感になってしまいます。湯通しすると少しは食感保てますが、それでもあまり美味しくない…。しかしまったく切らずに冷凍すればホクホクの食感を保つことが可能です。

冷凍保存と使用の際の手順は以下の通りです。

  1. 冷凍保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍する
  2. 使用するときは、沸騰したお湯に凍ったまま入れ、固めに茹でる
  3. アツアツのうちに手で皮をむく(くるりと簡単にむけます)
  4. レシピに合ったサイズにカットして調理する

もちろん冷凍しないじゃがいもより、食感が少しだけ落ちますが、十分美味しい!数か月保存するなら冷凍が一番良い選択でしょう。

※冷凍期間…約3か月

ミドリ
ミドリ

冷凍庫から出したらすぐ使いたい、という人は、じゃがいもをマッシュして冷凍する方法もあります。

マッシュして冷凍する方法は以下の通りです。

  1. 熱湯でゆでる
  2. 潰してマッシュ状にする
  3. 粗熱をとる
  4. 保存袋に平らに入れる
  5. 冷凍庫で凍らせる

必ず粗熱を取ってから、冷凍用保存袋に入れましょう。空気を抜いて密封すると冷凍焼けを防げます

菜々ちゃん
菜々ちゃん

冷凍焼けは、野菜の水分が凍って細胞壁を破壊することです。

マッシュしたじゃがいもは保存袋の中で平らに並べると、凍りやすいです。凍るまでの時間が短いほど鮮度を保てます。また使うときに必要な分だけ取り出しやすいのもメリット。冷凍したじゃがいもは、凍ったまま調理するのがおすすめです。

※冷凍期間…約1か月

玉ねぎ

玉ねぎを冷凍保存するときは、以下の手順で行ってください。

  1. 玉ねぎを薄切りかみじん切りにする
  2. 水気を拭く
  3. 冷凍用保存袋に入れる
  4. 空気を抜いて密閉する
ミドリ
ミドリ

1回分の使用量ごとに小分けにして保存するととっても便利!

玉ねぎを生のまま冷凍する場合、保存できます。

使用するときは、凍ったまま調理するのがおすすめです。先に解凍してしまうと水分や栄養分が流れ出てしまいます。

冷凍保存後の玉ねぎは、生食には向きません。加熱調理用理用として使用するのが適しており、スープやシチューなどの煮込み料理に最適です。

※冷凍期間…約1~2か月

にんじん

にんじんは冷凍保存に適しています。水分が少なく冷凍しても栄養価が損なわれにくいからです。以下に、冷凍保存の手順を解説します。

  1. ニンジンをサッと洗う
  2. 好みの形にカットする
  3. 乱切りなど大きめのものは下茹でする
  4. キッチンペーパーなどで水分を取る
  5. 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉する

茹でるか蒸してから冷凍すると、解凍後の食感が良くなります。もちろん生のままでも冷凍保存は可能です。保存袋の中で平らにすると、素早く冷凍できて品質を保ちやすくなります。

解凍せずそのまま鍋やフライパンで調理しましょう。スープや煮物などの料理がおすすめです。生食には向かないので注意してください。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

解凍後はすぐに調理しましょう。にんじんを冷凍保存すると、無駄なく効率的に使えます。

※冷凍期間…約1か月

白菜

白菜は冷凍保存に適した野菜の一つで、適切な方法で冷凍すれば長期間保存できるので便利です。冷凍する前に、白菜を1枚1枚剥いできれいに洗い、食べやすい大きさにカットしましょう

菜々ちゃん
菜々ちゃん

軸と葉を分けて冷凍すると、後で使いやすいです。

冷凍する際は、水気をしっかり切りましょう。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いてから冷凍してください。

使用時は、解凍せずそのまま鍋やフライパンで調理しましょう。再冷凍は避けてください。

冷凍白菜は、炒め物や鍋物、スープなどの料理に適しています。白菜を冷凍保存すると、歯ごたえが若干柔らかくなります。冷凍白菜を上手に活用して、無駄なく使い切りましょう。

※冷凍期間…約1か月

きゅうり

かごに入った6本のきゅうり

きゅうりは冷凍可能な野菜です。水分が多いのでそのまま冷凍したら食感が落ちます。逆に水分をある程度抜けば美味しく保存できるということです。

きゅうりをスライスして塩もみ(塩はきゅうりの分量の2%くらい)してください。きゅうりがしんなりしたら水気をぎゅっとしぼり、保存袋に入れて冷凍します。

きゅうり 冷凍保存
菜々ちゃん
菜々ちゃん

食べるときは自然解凍でOK。塩もみしているので、そのまま食べても美味しいです。

ミドリ
ミドリ

酢の物やポテトサラダに入れてもOK!

※冷凍期間…約1か月

レタス

レタス1玉

レタスは冷凍可能な野菜です。水分が多いので冷凍したら食感が落ちます。スープや炒め物に利用すると美味しいです。冷凍前に一枚一枚水気を拭くのがポイントです。

食べやすいサイズにちぎって冷凍用の保存袋に入れ冷凍します。使うときは凍ったまま、鍋やフライパンに入れて調理しましょう。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

解凍後は生食には向きません。必ず火を通してください。

※冷凍期間…約3週間

» 野菜をおいしく冷凍保存する方法を解説
» 野菜の保存方法を解説:常温保存に向いている野菜とは

野菜を冷凍保存するメリット

野菜の冷凍保存で得られるメリットを紹介します。メリットは以下のとおりです。

食品ロスの削減

冷凍野菜で食品ロスを減らすことが可能です。買いすぎた野菜や使い切れなかった野菜は、冷凍保存しましょう。野菜の鮮度や品質を長持ちさせられるので、無駄なく使い切れます。

下ごしらえしたけれど余らせてしまった野菜、作り過ぎた野菜料理も冷凍保存しましょう。野菜を冷凍して上手に利用すると、野菜をムダにせずに済みます。

食費の軽減

野菜を冷凍保存すると、食費の節約につながり、家計の無駄をなくせます。以下の方法で家計の節約をしましょう。

  • 季節の野菜をまとめ買い
  • 必要な分だけ解凍して使用する
  • 余った調理済み野菜も冷凍保存
ミドリ
ミドリ

なるほど!そんな節約術もあるのね。

冷凍により大量購入と長期保存できるため、食費の管理が計画的になります。

冷凍保存を上手に活用すると、食材の使い回しが簡単になり、効率の良い調理が可能です。

時間の節約

冷凍野菜を利用すると、調理時間を大幅に短縮できます。忙しい人にとって大きななメリットです。冷凍野菜を使うと、食材の下処理や調理が一度にできるため、料理の時間が短くなります。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

洗い物が減るメリットもあります。急な来客でもさっと料理が出せます。

忙しい日でも手軽に野菜を食べられるため、健康的な食生活を続けやすくなります。カットした野菜、下茹でした野菜を冷凍しておくと、料理の時短とストレスの軽減が可能です。
» 野菜を冷蔵庫で保存する際の注意点や保存方法を解説!

冷凍した野菜の解凍方法

冷凍野菜の解凍方法の基本と、各野菜の解凍方法を紹介します。解凍する際の参考にしてください。

解凍の基本

冷凍野菜は基本的に解凍せず、そのまま鍋やフライパンで調理しましょう。冷蔵庫内でゆっくり解凍したり、常温解凍や電子レンジでの解凍も可能ですが、野菜がダメージを受けやすいため、解凍しない方が良いです。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

解凍後に生食できるものは自然解凍でも美味しいです。

解凍後は水分をよく切ってください。調理時の味や食感が良くなるのでおすすめです。解凍した後はすぐに使用し、再冷凍は避けましょう。


» 野菜ストッカーの役割|選び方から便利な使い方まで一挙解説!

冷凍野菜に関するよくある質問

冷凍野菜に関するよくある質問を紹介します。質問は以下のとおりです。

冷凍野菜の栄養価は生鮮に比べて低い?

冷凍野菜の栄養価は、一般的に生鮮野菜と同等です。理由は以下のとおりです。

  • 収穫後すぐに冷凍処理されるため
  • 長期保存により栄養価の低下が抑えられるため
  • 季節を問わず栄養価を摂取できるため

ビタミンCなどの水溶性ビタミンは、冷凍過程で若干減少する可能性があります。

生鮮野菜は保存中、徐々に栄養が失われますが、冷凍すると栄養価を比較的保てる点が特徴です。火が通りやすくなるため、水溶性ビタミンが流れ出るのをおさえられます。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

冷凍野菜は生鮮野菜に劣らない栄養価を持っています。

解凍後の野菜を再冷凍してもいい?

解凍後の野菜の再冷凍は避けましょう。食品安全上のリスクが高まるからです。再冷凍すると、細菌の増殖の可能性が上がり、品質や栄養価の低下も起こりやすくなります。

解凍した野菜はできるだけ早く消費するのが理想的です。やむを得ず再冷凍する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 完全に調理してから再冷凍
  • -18℃以下で冷凍
  • 再冷凍は1回まで
ミドリ
ミドリ

あくまでも、やむを得ない場合ね。

解凍と再冷凍を繰り返すと、食感や風味が著しく損なわれます。安全性と品質を考え、解凍後の野菜は再冷凍せずに使い切りましょう。

冷凍による味の変化はある?

冷凍による味の変化はあります。冷凍すると野菜の細胞壁が壊れ、食感が変わるためです。解凍時には水分が流れ出てしまい、風味や栄養が減る可能性もあります。

味の変化は野菜の種類によって異なります。水分が少なく栄養が流れ出にくいブロッコリーなどは冷凍しても比較的味や食感を保ちやすいです。

菜々ちゃん
菜々ちゃん

味の変化を最小限に抑えるには、加熱処理して冷凍するのがおすすめ。

ミドリ
ミドリ

水分と栄養を逃さないために、保存袋の中で薄く平らにして、素早く凍るように工夫してね。

冷凍野菜をスープやカレーの具材に使えば、味の変化はあまり気になりません。冷凍野菜を上手に活用して、おいしく健康的な食生活を送りましょう。

まとめ

野菜の冷凍保存は、買ってきた野菜をむだにせず、環境にもやさしい方法です。食品ロスを減らしたり、食費の軽減したり、時間を節約したりするなど、多くのメリットがあります。

冷凍保存できる野菜も多く、正しい方法で冷凍すれば栄養価と美味しさを維持できます。

冷凍保存を活用し、健康的で家計にやさしい食生活を実践しましょう。