
- 玉ねぎってすぐに芽が出ちゃう
- 玉ねぎは冷蔵庫?常温でもいいの?
- 玉ねぎを長持ちさせる方法を知りたい
玉ねぎを新鮮なまま長期保存したい。けれど正しい保存方法がわからないと悩む人は多いです。本記事では、玉ねぎの保存方法について、常温や冷蔵、冷凍の方法を詳しく解説します。
記事を読めば、玉ねぎを長持ちさせ、家計のムダな支出を減らすことが可能です。
玉ねぎ保存のポイント
玉ねぎは常温・冷蔵・冷凍で、保存方法と保存できる期間が違います。それぞれのポイントをしっかり押さえることで、ライフスタイルに合わせた保存が可能です。
★この記事の執筆者★

- ミドリ
- ✅ 食品・農業系ライター
✅ オーガニックコンシェルジュ
✅ 元・自然食品店員10年
✅ 無農薬農家さん指導のもと畑作りを勉強中

- 菜々ちゃん
(野菜の妖精) - ✅ ミドリの食の師匠(?)
✅ 野菜にまぎれて
やってきた妖精
玉ねぎの保存に関する基礎知識

まずは、玉ねぎの保存に関する基礎知識を解説します。
玉ねぎは高温多湿を嫌う
玉ねぎは高温多湿が苦手な野菜です。温度が高く湿気が多い場所だと、芽が出たり腐ったりします。涼しく乾燥した場所での保存が理想的です。

温度は10〜15度、湿度は50~70%が理想!
玉ねぎを無駄にしないよう、適切な環境で保存しましょう。
保存前に玉ねぎをチェックしよう
玉ねぎを長持ちさせるためには、購入時や保存前のチェックが大切です。長期保存するなら、外皮が乾燥していて、傷がなく、腐っていないものを選んでください。適度に硬く、やわらかすぎないものが良いです。
保存前にしっかり確認しておくと、玉ねぎを長く楽しむことができます。

あくまでも長期保存の場合です。すぐ食べるなら、見かけはあまり気にしなくて大丈夫。「訳あり品」も悪い部分は切り取って、美味しくいただきましょう。
玉ねぎを常温で保存する方法

玉ねぎを常温で保存する際は、以下のポイントを意識しましょう。
常温保存の方法
基本的に玉ねぎは常温保存をおすすめします。10〜15度くらいの温度が理想的だからです。湿気に弱いので乾燥した場所を選んでください。
直射日光は避け、風通しの良い場所に置きましょう。

夏場の常温保存は避けてください。秋~冬が常温保存に向いている時期です。
保存方法を以下に紹介します。
- 新聞紙や紙袋で包む
- 網かごや段ボールに入れる
- 風通しの良い暗所に保存する

常温保存に適した条件を守ることで、玉ねぎの鮮度を長く保てます。傷んだものがあれば早めに消費してください。
常温での保存期間
常温での玉ねぎの保存期間は約1〜3か月です。保存期間は、保存環境が適切かどうかによって変わります。涼しく乾燥した風通しの良い、10~15度の場所がおすすめです。
新玉ねぎは水分が多いため、常温保存には向きません。冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

玉ねぎの保存期間を延ばすコツは、皮付きのままで、網袋やかごに入れて吊るすこと。風通しが良くなりカビが生えにくくなります。
湿度が高いと保存期間が短くなるので注意してください。正しく保存すると、玉ねぎを長期間、新鮮に保てます。
» 野菜の保存方法を解説:常温保存に向いている野菜とは
玉ねぎを冷蔵で保存する方法

玉ねぎの冷蔵保存もしっかりと押さえておきましょう。玉ねぎは常温保存向きですが、条件がそろわない場合も多いからです。
風通しの良い冷暗所に保存スペースがないこともあります。最近では夏が長く、酷暑も多いです。冷蔵保存は夏場に高温多湿を避ける最適な方法と言えます。
玉ねぎの冷蔵保存で押さえたいポイントは以下のとおりです。
冷蔵保存の方法
玉ねぎを冷蔵庫で保存するときは、野菜室への保存がおすすめです。もともと常温を好む玉ねぎは、冷蔵室より温度が高い野菜室(約3~8℃)が向いています。

でも野菜室って湿度が高いでしょ。玉ねぎは乾燥してる方がいいのでは?

冷蔵庫によって湿度はまちまちなの。70%以下なら野菜室に、70%超えるなら冷蔵庫に入れてね。
冷蔵庫に玉ねぎを入れて保存する方法は以下のとおりです。
- 新聞紙やペーパータオルで包む
- 保存袋に入れる
- 野菜室で保存(湿度が70%超なら冷蔵室)

正しく冷蔵保存することで、玉ねぎが長もちします。定期的に状態をチェックしましょう。芽が出たものは早めに使用してください。
適切な冷蔵保存で玉ねぎの栄養価が保たれ、長期間おいしく食べられます。
冷蔵での保存期間
冷蔵庫での玉ねぎの保存期間は、状態によって変わります。丸ごとの玉ねぎは、1〜2か月間新鮮さを保てるため、最も長く保存が可能です。
カットした玉ねぎは3〜5日と大幅に短くなります。皮をむいた玉ねぎは1週間程度、すりおろした玉ねぎは2〜3日間です。

新玉ねぎは水分が多いため、丸ごとの状態でも冷蔵庫で2週間程度です。
使用する分だけカットし、無駄なくおいしく玉ねぎを楽しみましょう。
玉ねぎを冷凍で保存する方法

玉ねぎをカットして冷凍保存すると、調理するときにサッと使えて便利です。玉ねぎの冷蔵保存で押さえたいポイントを紹介します。
冷凍保存の方法
玉ねぎを冷凍保存で大事なポイントは、空気を抜くことと水気を切ることです。酸化を冷凍焼けを防げます。冷凍焼けとは、水分が凍って細胞壁を破壊し、味や食感が落ちることです。
以下の手順で行ってください。
- 玉ねぎを薄切りやみじん切りにする
- ペーパータオルなどで水気を切る
- 冷凍用保存袋に入れる
- 空気を抜いて密閉する


1回分の使用量ごとに小分けにして保存するととっても便利!
冷凍保存の方法を守ると、玉ねぎを長期間おいしく保存できます。
冷凍での保存期間
玉ねぎを生のまま冷凍する場合、保存期間は約3か月です。軽くボイルして冷凍すると6〜8か月間保存できます。
使用するときは、凍ったまま調理するのがおすすめです。先に解凍してしまうと水分や栄養分が流れ出てしまいます。
冷凍保存後の玉ねぎは、生食には向きません。加熱調理用として使用するのが適しており、スープやシチューなどの煮込み料理に最適です。
» 野菜をおいしく冷凍保存する方法を解説
» 冷凍できる野菜の種類や保存方法、解凍のコツを解説!
玉ねぎを保存する際の注意点

玉ねぎを保存する際の注意点は以下の点に注意してください。
保存場所
玉ねぎは常温保存が基本です。涼しく乾燥した環境にしましょう。鮮度を長く保ち、玉ねぎのおいしさと栄養価が長もちします。直射日光が当たらず、風通しの良い場所が理想的です。
おすすめの保存場所をまとめたので、以下を参考にしてください。
- パントリー(食料貯蔵室)や玄関
- キッチンの日陰の棚
- 風通しの良い廊下
- 光が届きにくい北側のスペース
湿気は玉ねぎの大敵なので、湿度の低い場所が最適です。10〜15℃程度が適温となります。暑い季節は、冷蔵庫の野菜室や冷蔵室に入れましょう。

冷凍保存なら、カットした状態で長く保存でき、料理の時短にもなります。
保存容器
玉ねぎの保存には、通気性の良いコンテナやかごの使用がおすすめです。コンテナやかごは、乾燥を好む玉ねぎに向いています。段ボールに入れたり、ネット袋に入れて吊るしたりすることもおすすめです。
容器の底に新聞紙を敷くのも湿気対策になります。新聞紙は余分な水分を吸収し、カビの発生を防ぎます。
冷蔵保存の場合は、保存袋を使うと良いです。通気性が良く、湿気を逃がしてくれます。

冷凍保存用のフリーザーバッグは一般用より厚めです。冷凍焼けやにおい移りを防ぎます。
玉ねぎの量に応じて容器のサイズを替え、適切に使い分けましょう。
» 野菜ストッカーの役割|選び方から便利な使い方まで一挙解説!
エチレンガスを出す野菜や果物との混在
エチレンガスを出す野菜やくだものとの混在は避けましょう。エチレンガスは、野菜やくだものの熟成を早めてしまうので、注意が必要です。エチレンガスを出すものにはトマト、りんご、バナナ、アボガドなどがあります。

どうしても一緒に保存する場合は、通気性の良い容器や網袋に保存しましょう。エチレンガスの影響を最小限に抑えられます。
他の野菜やくだものの特性を理解し、適切に保存することで、玉ねぎの鮮度を長く保てます。
玉ねぎの保存に関するよくある質問

玉ねぎの保存方法についてよくある質問をまとめました。以下を参考にしてください。
新玉ねぎと普通の玉ねぎの保存方法の違いは?
新玉ねぎと普通の玉ねぎでは保存方法に違いがあります。
新玉ねぎは水分が多く皮が薄いため、傷みやすいです。新玉ねぎの常温での保存はおすすめしません。水分を保つ必要があるので、湿度の高い野菜室が適しています。

野菜室なら約2週間保存可能です。
一方、普通の玉ねぎは、常温で約1〜3か月保存できます。乾燥した冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫でも約1か月保存可能で、刻んで冷凍保存もできます。
新玉ねぎは普通の玉ねぎよりも保存期間が短いので、注意してください。
玉ねぎはどの温度で保存するのが最適?
玉ねぎの最適な保存温度は10〜15度です。最適な温度を守ると、玉ねぎの代謝を抑え、腐敗を防ぐため、鮮度を長く保てます。湿度も重要で50~70%くらいが理想的です。
冷蔵庫なら野菜室が条件に最も近いですが、湿度には注意が必要です。

野菜室の湿度が70%を超えるなら、冷蔵室で保存してください。
新玉ねぎは水分が多いため、湿度の高い野菜室で保存しましょう。冷凍保存する場合は零下18度以下が適温となります。適切な温度で保存すると、玉ねぎの栄養価を保ち、長期間おいしく食べられます。
保存中の玉ねぎから芽が出たらどうする?
保存中の玉ねぎから芽が出ても、食べることは可能です。芽を取り除けば、残りの玉ねぎは使用できますが、芽が出た部分には苦みがあるので注意が必要です。
長い芽が出ている場合は、玉ねぎ自体の品質が低下しています。芽が成長するときに玉ねぎの栄養を吸収しているためです。芽が長い玉ねぎは早めに使用しましょう。
芽が出ていても料理に使えますが、保存には適さないので、早く使い切るのが大切です。

芽が出る前に使い切るのが理想ね。
高温多湿や直射日光を避け、風通しの良い場所を選ぶと、芽が出るのを防げます。
まとめ

玉ねぎの保存方法について、重要なポイントを紹介しました。適切な保存方法を選ぶと、玉ねぎの鮮度を長く保てます。
常温や冷蔵、冷凍は用途や保存期間に応じて使い分けるのがおすすめです。玉ねぎの特性を理解し、保存前にチェックしましょう。
保存場所は風通しが良く湿気の少ない暗所を選んでください。新玉ねぎは水分が多いため、早めに使い切るか冷蔵保存が良いです。

紹介した保存方法を参考に、家庭で新鮮な玉ねぎを楽しみましょう。