
- この間買ったキャベツ、もう少しもつかな?
- 結局、使い切れなくてダメにしちゃった…
- どうしたら野菜を長持ちさせられるの?
新鮮な野菜を長持ちさせたいと悩む方は多くいます。正しい保存の仕方を知らなければ、野菜はみるみる劣化するものです。この記事では、野菜の賞味期限と保存方法について詳しく解説します。
記事を読めば、野菜の賞味期限を最大限にのばし、無駄なく野菜を使い切れます。
野菜の鮮度を保つには、正しい保存方法を知ることが重要です。賞味期限をのばすコツを習得し、栄養価の高い野菜を最後まで活用しましょう。
★この記事の執筆者★

- ミドリ
- ✅ 食品・農業系ライター
✅ オーガニックコンシェルジュ
✅ 元・自然食品店員10年
✅ 無農薬農家さん指導のもと畑作りを勉強中

- 菜々ちゃん
(野菜の妖精) - ✅ ミドリの食の師匠(?)
✅ 野菜にまぎれて
やってきた妖精
野菜の賞味期限の基礎知識

まずは野菜の賞味期限について、基本的な知識を身につけましょう。
野菜の多くは賞味期限が表示されない
スーパーの野菜売り場を見てみると、ほとんどの野菜には賞味期限(および消費期限)が表示されていません。食品表示法により、生鮮食品には期限の表示義務がないからです。
野菜は個体差や保存の状態によって、食べられる期限が大きく変わります。見た目や臭いでの判断にゆだねらるのが現状です。

千切りキャベツや、炒め物用の野菜ミックスには消費期限があるよね?

そういうのは「加工食品」扱いになるの。加工食品は期限の表示義務があるのよ。
※賞味期限は「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」、消費期限は「安全に食べられる期限」を示すものです。消費期限はおもに傷みやすい食品に表示されます。
野菜の賞味期限のおおまかな目安
野菜の賞味期限は、種類や保存の方法によって大きく異なります。葉物野菜は水分が多いため日持ちしません。一方根菜類は比較的長く保存できます。賞味期限のおおまかな目安は以下のとおりです。
- 葉物野菜:5~7日
- 根菜類(ニンジン、大根など):1~2週間
- 根菜類(じゃがいも、玉ねぎなど):1~3か月
- きのこ類:1週間
- 果菜類(トマト、ナスなど):1~2週間
上記の賞味期限は、適切な保存方法を守った場合の目安です。常温か冷蔵か冷凍か、野菜はもともと新鮮だったか、保存袋は使用したかなどで、実際の賞味期限は大きく変わります。注意しましょう。

見た目や匂いによって食べられるかどうかを判断することが大切です。
野菜ごとの最適な保存方法と賞味期限一覧
野菜の最適な保存場所は常温、冷蔵庫の野菜室、冷蔵庫の冷蔵室の3つです。各野菜に適した保存方法と賞味期限の一覧表を紹介します。
常温保存に適した野菜と賞味期限一覧表
以下の野菜は常温保存ができます。新聞紙はペーパータオルでもOKです。
野菜 | 保存方法 | 賞味期限 |
---|---|---|
トマト | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 3~5日 |
なす | 新聞紙に包み保存袋に入れて、風通しの良い冷暗所へ | 1週間 |
さつまいも | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 1か月 |
じゃがいも | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 1か月 |
里いも | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 1か月 |
長いも(丸一本) | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 1か月 |
かぼちゃ(ひと玉) | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 1~2か月 |
玉ねぎ | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 1~3か月 |
白菜(ひと玉) | 新聞紙に包み風通しの良い冷暗所へ | 2週間 |
キウイフルーツ(完熟前) | 保存袋に入れ風通しの良い冷暗所へ | 1週間 |
ただし室温が15℃超えたら野菜室へ保存しましょう。野菜室の場合は新聞紙かペーパータオルに包み、保存袋に入れるのが基本です。

かぼちゃや長いもは、冷蔵庫に丸ごと入らないんだけど?

入らなければカットしてね。カットしたかぼちゃと長いもの保存方法は以下の表を確認しましょう。
野菜室に適した野菜と賞味期限一覧表
野菜室は3~8℃に設定されています。他のスペースより温度も湿度も高いです。以下は野菜室に適した野菜と賞味期限の一覧表です。
野菜 | 保存方法 | 賞味期限 |
---|---|---|
きゅうり | ペーパータオルで包み保存袋に入れ立てて保存 | 4~5日 |
ラディッシュ | 葉と実を切り分け、それぞれペーパータオルに包み保存袋へ | 1週間 |
生姜 | 水の入った容器に浸す | 1か月 |
大葉 | 水の入った容器に浸す | 2週間 |
ピーマン | ペーパータオルに包み保存袋に入れる | 2週間 |
パプリカ | ペーパータオルに包み保存袋に入れる | 2週間 |
ししとう | ペーパータオルに包み保存袋に入れる | 2週間 |
スナップエンドウ | ヘタとすじを取り軽く下茹で。水気を切って冷ました後、保存袋に入れる | 3~4日 |
ズッキーニ | ペーパータオルに包み保存袋に入れ立てて保存 | 1か月 |
新玉ねぎ | ペーパータオルに包み保存袋に入れる | 3~4日 |
青ネギ | 根元を水で湿らせたペーパータオルで包みラップで包んで立てて保存 | 1週間 |
オクラ | ペーパータオルに包み保存袋に入れる | 3~5日 |
ゴーヤ | ペーパータオルに包み保存袋に入れる | 1週間 |
ごぼう | 泥付きは新聞紙やペーパータオルで包み保存。洗いごぼうやカットごぼうはラップで包み保存袋へ | 2週間 |
アボカド | 保存袋に入れる | 4~5日 |
キウイフルーツ(完熟後) | ペーパータオルで包み保存袋に入れる | 1週間 |
かぼちゃ(カット) | 種とワタを取り除きラップで切り口を包み保存袋へ | 1週間 |
長いも(カット) | ラップで包み保存袋へ入れる | 1週間 |

ネギやごぼうみたいに長さのあるものは、ペーパータオルじゃなくてラップでもOK!
野菜室に向いているのは主に夏野菜です。(例外あり)冷蔵室に入れると寒すぎるので注意しましょう。
※冷蔵庫の温度設定は、メーカーや機種により温度設定に違いがあります。
冷蔵室に適した野菜と賞味期限一覧表
寒い時期に収穫する冬野菜は、低温を好むものが多いです。野菜室より冷蔵室で保存しましょう。
野菜 | 保存方法 | 賞味期限 |
---|---|---|
レタス | 芯をくり抜き濡れたペーパータオルを詰める。ラップで包み保存袋へ | 1週間 |
キャベツ | 爪楊枝を数本、芯の奥まで刺す。ラップで包み保存袋へ | 2週間 |
ブロッコリー | ペーパータオルやラップで包んで保存袋へ | 1週間 |
カリフラワー | ペーパータオルやラップで包んで保存袋へ | 1週間 |
ほうれん草 | 軽く湿らせたペーパータオルで包んで保存袋に入れ立てて保存 | 1週間 |
小松菜 | 軽く湿らせたペーパータオルで包んで保存袋に入れ立てて保存 | 1週間 |
水菜 | 湿らせたペーパータオルで根元だけ包み、葉は乾いたもので包む。保存袋に入れ立てて保存 | 3~4日 |
アスパラガス | ペーパータオルで包んで保存袋へ | 1週間 |
もやし | 水を入れた容器に浸す | 1週間 |
セロリ | 茎と葉を分ける。ペーパータオルで包んで保存袋に入れ立てて保存 | 1週間 |
ニンジン | ペーパータオルで包み保存袋に入れ立てて保存 | 2週間 |
大根 | ペーパータオルで包み保存袋に入れる。大きくて入らなければラップでもOK | 2週間 |
かぶ | 葉を切りペーパータオルで包み保存袋に入れる | 2週間 |
レンコン | ペーパータオルで包み保存袋に入れる | 1週間 |
白菜(カット) | 芯は切り落とす。ラップで包み保存袋に入れる | 1週間 |
長ネギ | 半分か3分の1にカットしラップで包み保存袋に入れ立てて保存 | 1週間 |
ニラ | ラップで包み保存袋に入れ立てて保存 | 2~3日 |
にんにく | ペーパータオルで包み保存袋に入れる | 1~2か月 |
きのこ類 | ペーパータオルで包み保存袋に入れる | 3~4日 |
賞味期限は目安です。野菜の状態や保存環境で大きく変わります。長く保存するには新鮮なものを購入することと、保存の環境を整えることが重要です。

大根やニラみたいに長さのあるもの、キャベツのように大きいものは、ペーパータオルじゃなくてラップでもOK。
主な野菜の詳しい保存方法と賞味期限

主な野菜の賞味期限と保存方法を詳しく紹介します。
じゃがいも

じゃがいもは、常温で1か月ほど保存できます。長持ちさせるには、直射日光を避け、風通しの良い冷暗所で保管してください。洗わずに、新聞紙に包んで保管します。芽が出たり緑色になったりした部分は、食べずに取り除きましょう。
じゃがいもを冷蔵保存すると不自然な甘みが増し、風味が損なわれるため、避けたほうが無難です。ただし暑い夏場は冷蔵保存をお勧めします。カットしたじゃがいもは冷蔵庫で3~4日もちます。
» 野菜の保存方法を解説:常温保存に向いている野菜とは

冷凍保存するときは、生のまま丸ごと保存袋に入れて保存します。カットして保存すると水分や風味が損なわれやすく、ぱさぱさの食感に。丸ごと保存したら、使うときは凍ったまま熱湯で茹でて解凍します。
にんじん

にんじんの一般的な保存期間は、冷蔵室で約2週間です。保存方法を工夫すると、より長持ちさせられます。にんじんを長持ちさせるポイントは、以下のとおりです。
- 葉付きの場合は葉を切り落とす
- ペーパータオルで包む
- 保存袋に入れる
- 立てて保存する
» ニンジンの保存方法|常温から冷凍まで長持ちさせる方法まるわかり!

冷凍保存するときは、一口サイズにカットして硬めに湯通しします。湯通しすると色や栄養価を保つことが可能です。冷凍用の保存袋に入れましょう。約1か月保存可能です。
玉ねぎ

たまねぎは保存性が高く、常温で1〜3か月保存できます。風通しの良い、涼しい場所での保存がポイントです。新聞紙やネットに入れて吊るす方法も効果的です。硬くてツヤがあり、傷のないものを選び、皮付きのまま保存します。
湿気に弱いため、冷蔵庫での保存は避けましょう。ただし暑い夏場は冷蔵保存をお勧めします。
芽が出たら取り除き、変色や軟化、カビが生えたら食べずに廃棄してください。カットしたたまねぎは密閉容器に入れて冷蔵庫で3〜4日保存できます。

冷凍の場合は、薄切りやみじん切りで1か月程度保存可能です。
» 玉ねぎの保存方法を詳しく解説!
トマト

トマトの保存法は、熟度によって異なります。完熟したトマトは冷蔵庫で、未熟なものは常温で保存するのが適切です。
未熟なトマトは常温で追熟させることができます。風通しの良い冷暗所で新聞紙などに包んで保存してください。トマトの状態や保管環境で完熟までの日数が変わります。基本的に数日から1週間と思ってよいでしょう。

完熟したら常温で2~3日もちます。早めに食べてね。
購入時にすでに完熟していたら野菜室で冷蔵保存すると1週間くらいもちます。ペーパータオルで包み保存袋に入れます。ヘタを下にして保存すると鮮度を保つことが可能です。味は常温の方がトマトの甘みを楽しめます。

冷凍保存するときは、好みのサイズにカットして火を通し、ペースト状にすると長持ちします。冷凍用の保存袋に入れましょう。約6~8か月保存可能です。
キャベツ

キャベツは適切に保存すると約2週間保存できます。カットしたキャベツは、3〜4日以内に消費しましょう。キャベツの保存方法のポイントは、以下のとおりです。
- 野菜室より冷蔵室に保存
- 乾燥に気を付ける
- 芯を取り除く(もしくは爪楊枝を数本刺す)
- ラップで包み保存袋に入れる
キャベツは芯を取り除いてラップで包む方法がおすすめです。芯には成長点があり、収穫後も成長を続けます。食べごろを過ぎてしまうので芯は除去しましょう。爪楊枝を数本、芯に刺して成長点を壊す方法もあります。

冷凍保存するときは、好みのサイズにカットして冷凍用の保存袋に入れます。約1か月保存可能です。
ブロッコリー

ブロッコリーは約1週間保存可能です。冷蔵庫の冷蔵室での保存が最適で、水分を保つためにラップで包んでください。茎を下にして立てて保存すれば、より長持ちします。
茎の切り口が乾燥していないものや、花蕾が緑色で締まっているものを選びましょう。黄色く変色したら食べ頃を過ぎているサインです。

冷凍保存するときは、小分けにして冷凍用の保存袋に入れます。生のまま冷凍すると風味が落ちやすいため、茹でてからの冷凍がおすすめです。約3~6か月保存できます。
なす

なすは、約1週間保存可能です。基本的に常温保存しましょう。冷蔵庫に入れると種が黒くなる低温障害が起きるからです。ペーパータオルなどに包んで保存袋に入れ、風通しの良い冷暗所で保存します。
ただし長持ちさせるのは難しいので、2、3日で使い切れない場合は冷蔵庫の野菜室にいれてください。冷蔵庫なら低温障害は起こしやすいですが、1週間くらいは食べられます。
なすを切った後は、変色や軟化が早くなるため、できるだけ早めに使用してください。

冷凍保存するときは、ヘタを取って好みのサイズにカットします。電子レンジで2分加熱した後、粗熱を取り冷凍用の保存袋に入れてください。約1か月保存できます。
大根

大根は栄養価が高く、適切に保存すれば2週間程度は鮮度を保てます。大根の保存方法のポイントは、以下のとおりです。
- 葉を切り落とす
- ペーパータオルで包み保存袋へ入れる
- 立てて保存する
大根は冷蔵庫の冷蔵室での保存がおすすめです。葉付きの大根の場合は、葉を切り落として別々に保存しましょう。冷蔵室に入りきらない大きな大根は、2〜3個にカットしても大丈夫です。ラップでぴったり包んでください。

冷凍保存するときは、好みのサイズにカットして、ラップで小分けにします。冷凍用の保存袋に入れましょう。約1か月保存できます。
きゅうり

きゅうりは低温に弱く傷みやすい野菜です。適切に保存すれば、4~5日程度美味しく食べられます。ペーパータオルで包んでから保存袋に入れ、野菜室で保管しましょう。
水分を多く含むため、乾燥に注意してください。ラップやビニール袋で包むと、水分の蒸発を防げます。

立てて保存すると長持ちしますよ!
冷凍保存も可能ですが、食感が変わります。栄養価は保たれるため、サラダ以外の料理に使うなら、冷凍も選択肢の一つです。

冷凍保存するときは、スライスして塩もみしてください。きゅうりがしんなりしたら水気をぎゅっとしぼり、保存袋に入れて冷凍します。約1か月保存できます。
かぼちゃ

かぼちゃは、長期保存が可能です。適切な方法で保存すれば、1〜2か月ほど保存できます。新聞紙などに包み、乾燥した涼しい場所で保存しましょう。皮付きのまま保存し、高温多湿を避けてください。
カットしたかぼちゃは、種とワタを取り除きラップで切り口を包み保存袋へ。冷蔵庫で3〜5日程度保存できます。

冷凍保存するときは、半分にカットして種とワタを取り除き、好みのサイズに切ります。保存袋に入れて冷凍してください。約1か月保存できます。
キノコ類

キノコ類は、種類によって保存期間が異なります。一般的に、冷蔵庫で3〜4日程度保存が可能です。傷みやすい食材のため、購入後はなるべく早く使用しましょう。乾燥を防ぐためにペーパータオルや新聞紙で包み、保存袋に入れます。
カット済みのキノコは1〜2日での消費が望ましく、冷凍保存は約1か月程度保存できます。乾燥キノコは密閉容器で常温保存すれば、数か月持ちます。
変色や臭いの変化がある場合は、食べない方が安全です。うまみ成分も豊富なため、できるだけ新鮮なうちに調理しましょう。

冷凍保存するときは、しいたけならスライス、しめじはバラバラにし、マイタケやえのきは小房に分けます。保存袋に入れて冷凍してください。約1か月保存できます。
野菜の賞味期限を延ばすコツ

野菜の賞味期限を延ばすコツは以下のとおりです。
- 洗わずに保存する
- 適度な湿度を保つ
- 直射日光を避ける
- エチレンガスを発生させる果物の近くは避ける
洗わずに保存する
鮮度を保つために野菜は洗わずに保存し、使用直前に洗いましょう。理由は以下の3点です。
- 栄養が流れてしまうのを防ぐ
- 細菌の繁殖をおさえる
- 水分による乾燥を避ける
栄養素の中には水に溶けやすいものがあり、洗うことで栄養が流れ出してしまいます。また水分がついていると細菌が繁殖しやすいです。調理の直前に洗うことで、水分による劣化を防ぐことができます。
表面に水分が残っていると蒸発などにより乾燥しやすくなります。野菜がしおれやすくなるので水で洗うのは調理の直前がよいです。
土付きの根菜類は、使用直前まで土を落とさずに保存すると長持ちします。土によって乾燥から守られるからです。

冷凍したら凍ったまま火にかけた方が美味しいでしょ。洗わないままだといやだなぁ。

冷凍する場合は洗ってから冷凍庫に入れてね。冷蔵でもしっかり水分をふき取って保存するなら大丈夫!葉物は水分が残りやすいし、ビタミンが失われやすいから、洗って冷蔵保存はおススメしないけどね。
適度な湿度を保つ
適度な湿度を保つと、野菜の鮮度を長持ちできます。野菜の種類によって好む湿度が異なるため、それぞれに合わせた管理が必要です。湿度管理のポイントは、以下のとおりです。
- 新聞紙やペーパータオルで包む
- 通気性のある容器を使用する
- 土付きのものは洗わずに保存
乾燥しないように新聞紙やペーパータオルで包みましょう。湿度を保つため食品用の保存袋を使用します。乾燥を好む野菜は、通気性のある容器がおすすめです。土付きのものは洗わずに保存してください。
定期的に野菜の状態をチェックし、必要に応じて湿度を調整してください。
直射日光を避ける

常温保存をするなら直射日光は避けましょう。日光は野菜の品質に悪影響を与えるため、適切な保存場所を選んでください。直射日光を避ける方法は以下のとおりです。
- 日陰や暗所に置く
- カーテンやブラインドで遮光する
- 遮光性のある容器を使用する
直射日光を避けると野菜の温度上昇、乾燥、変色、栄養価の低下を防げます。
エチレンガスを発生させる果物の近くは避ける
野菜は、エチレンガスを発生させる果物から離して保存してください。リンゴやバナナ、メロンなどの果物から発生するエチレンガスは、野菜の熟成を早めます。
冷蔵庫内では、どちらも保存袋に入れて保存しましょう。常温の場合は保存袋に入れず、保管場所を離すのが重要です。
【条件別】野菜の賞味期限を伸ばすコツ

野菜の賞味期限を伸ばすコツは保存方法によって異なります。常温や冷蔵、冷凍の3つの条件に分けて、それぞれの保存方法のポイントを紹介します。
常温
常温保存の場合は、乾燥した涼しい場所を選ぶと、野菜の鮮度を長く保てます。直射日光が当たらず、風通しの良い場所が理想的です。通気性の良い容器や紙袋を使いましょう。根菜類は土付きのまま保存すると長持ちします。玉ねぎやにんにくは、風通しの良い場所で吊るして保存してください。
かぼちゃやさつまいもは、新聞紙に包んで保存すると長持ちします。傷み始めたらすぐに消費しましょう。常温保存に適している野菜でも、カットしたものは冷蔵保存に切り替えます。
夏場は暑いので冷蔵庫で保存してください。
冷蔵
冷蔵保存は、野菜の賞味期限を延ばす効果的な方法です。適切な温度管理と保存方法を守ると、野菜の鮮度を長く保てます。冷蔵保存の適切な保存方法は、以下のとおりです。
- 冷蔵室は0~6℃、野菜室は3〜8℃に保つ
- 野菜を個別に包む
- ラップやペーパータオル、ジッパー付き保存袋を使用する
- 水気をよく切ってから保存する
- 縦長の野菜は立てて保存する
冷凍
冷凍は、野菜の賞味期限を大幅に延ばす効果的な方法です。適切な冷凍方法を知ると、長期保存ができます。冷凍バッグに入れ、できるだけ空気を抜いて密閉してください。多くの野菜は、湯通ししてから冷凍すると色や栄養価を保てます。
冷凍庫の温度は、-18℃以下に保ちましょう。
多くの野菜1か月程度の保存が可能です。葉物野菜は茹でてから冷凍すると長持ちします。根菜類は、皮をむいて小さく切ってからの冷凍がおすすめです。使う時は冷凍したまま火にかけましょう。調理時間の短縮にもつながるため、忙しい方にも便利な保存方法です。
生のレタスやきゅうりなど、冷凍に向かない野菜も方法次第で美味しく食べることができます。野菜の特性を理解して保存方法を選択してください。
まとめ

野菜の賞味期限と保存方法について、重要なポイントを紹介しました。賞味期限と消費期限の違いの理解や、野菜ごとの最適な保存方法の実践が大切です。野菜の保存に関する知識を活用し、安全で栄養価の高いまま長く楽しんでください。